こんにちは。keep-mind-trnd-blogのmomokoです。
先日にはなりますが、私は9月20、21、22、23日とお盆休みをいただいたため、私と夫、私の両親4人で神戸・広島旅を堪能していきました。
前回は神戸編をご紹介しました。今回は広島編をご紹介したいと思います。
戦後80周年を迎えた広島
第二次世界大戦末期の1945年(昭和20年)8月6日(月)、午前8時15分。広島市内に原子爆弾が投下されました。原爆による放射線や高熱、爆風、火災により広島市は壊滅しました。
しかし、原爆投下からわずか1週間で鉄道や市内電車の運行開始、銀行の営業再開など凄まじい速さで広島市は復興していきました。
私は高校生の修学旅行で広島を訪れたのですが、その頃の記憶は曖昧で、今回ほぼ初めて広島を訪れた感覚でした。
広島市の中心部を走る広島電鉄の路面電車「広電」が走っていたり、アーケード街の「本通商店街」は非常ににぎわっていたりと、広島の方々の生活を一部見ることができ、新鮮な気持ちになりました。また、80年前に壊滅的な被害を受けたとは思えないほどの街並みで、色々な方の様々な努力で、驚異的な復興を実現してきたのだろうとしみじみ考えさせられました。
広島平和記念資料館・原爆ドーム
私たちの今回の2泊3日の旅行のメインは、この広島平和記念資料館・原爆ドームでした。
広島平和記念資料館は皆様ご存じかと思いますが、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現のため、原子爆弾による被害の現実を伝えるためにある資料館です。
私たちが訪れたのが日曜日であったことや、今年が戦後80周年という節目の年だったこともあり、外国人の方も多くかなり混んでいました。しかし、一般的な見学順路はあるものの、個々の興味や時間の許可に応じて順路は自由に選択できるため、混雑を避けることができます。そのため、待ち時間は30分ほどで入館できました。
館内に入るとまず目につくのが「3日後の少女写真」です。原爆投下の3日後に新聞記者が撮影した少女の写真が展示されています。テレビ等で何度か見たことがあったのですが、実際に広島の地で見る少女の写真は、痛み・悲しみ・憎しみ・苦しみ・絶望感など色々な感情を私に伝えてきたような気がしました。
そして、展示区域には歴史的な写真や遺品、模型が展示されていました。原爆による影響の事実を1番感じられる場所です。被爆の様子やその後の復興に関する映像資料などもありますが、私が1番印象に残っているのは被爆者の証言や、戦後も原爆により苦しめられた方の実話が展示されているエリアでした。
上記でも述べたように、戦後の広島は驚異的な復興を遂げたものの、原爆により最期まで苦しめられて亡くなった方もおり、原爆が投下されなければこの方たちはどんな人生を歩めていたのだろうと考えました。また、この方たちの苦しみに比べれば私の悩みなどちっぽけなものであり、自分がどれだけ幸せに暮らせているかと考えさせられました。
このように原爆の事実を目や耳で感じて知ることで、私自身多くの反省をする機会となりました。実際に、館内は訪問者が静かに展示を見学できるように配慮されており、思索や反省の場となるよう設計されているようです。
そんな広島平和記念資料館ですが、2019年にリニューアルしています。リニューアル後は新たに被爆体験やその後の復興をテーマにした展示が追加されていたり、最新の映像技術やインタラクティブな展示が導入されており、より多くの視覚的情報を通じて学ぶことができます。
私も2017年に広島平和記念資料館を訪れており、当時の記憶は鮮明ではないですが、館内がリニューアル前より暗く感じました。気になって調べてみると、やはりこちらもリニューアル後に展示物や映像に焦点が当たるよう照明が変更されていました。また、暗い空間を演出することで、被爆の悲惨さを伝えるための感情的な体験を深める役目も補っているようです。
リニューアル後にまだ広島平和記念資料館を訪れていない方はぜひ哀悼の意を込めて訪れてみてください。そして、私たちがいかに幸せに生活できているかをこの機会に見直してみるといいと思います。
広島平和記念資料館は年末年始(12月29日~1月3日)、2月中旬の展示入れ替え期間、臨時休館日以外は開館しており、開館時間はAM7:30から。閉館時間は3月~7月は19:00、8月は20:00(8月5日、6日は21:00)、9月~11月は19:00、12月~2月は18:00です。閉館の30分前まで入館できます。
値段は大人200円、高校生100円、中学生以下は無料です。65歳以上の方は証明書の提示で100円になるなどの割引もあります。広島の歴史や平和の重要性を伝えることだけが目的ではなく、より多くの訪問者が来館し、平和について考える機会を増やすことも意図して、入館料がここまで下げられているようです。
さらに、広島平和記念資料館では、休憩スペースが設置されていたり、案内スタッフが常駐しています。そのため、気分が悪くなった場合や、体調が優れない場合は、途中退席することもできます。原爆資料館は暗くて、少し怖いイメージのある方でも安心して見学できます。
平和記念公園「平和の灯」
広島平和記念資料館の見学後は「原爆死没者慰霊碑」や「祈りの泉」で手を合わせましょう。
原爆死没者慰霊碑は原爆で亡くなった多くの方々の冥福をお祈りする場、祈りの泉は「水を、水を」と言いながら亡くなった方々の霊に水を捧げるために作られた噴水です。
そして、「平和の灯」は原爆死没者慰霊碑から見える位置にあります。
実際に炎を見ることができ、この灯は平和の象徴として恒久的に灯り続けることを目的にしています。広島の人々や訪問者に永遠に平和を願う気持ちを伝えているため、消えることはなく、常に管理やメンテナンスが行われているようです。
公園全体が落ち着ける場所となっており、この灯を見ながら平和の重要性を再認識することができました。
特に、私は母と次の日の朝6時半ごろに再び公園内を散策したのですが、朝早い時間だと人がかなり少なく、犬の散歩をしている方がちらほらいました。昼間でも静かな公園ではありますが、早朝はより静かで秋の涼しい風が吹いており、自然の色彩が変わる中で生命の終わりや儚さ・切なさを感じました。
ぜひ、大切な方と訪れ、様々な感情を味わっていただきたいと思います。

原爆ドーム
原爆ドームは広島市にある歴史的な建物で、原爆投下によって破壊を免れた数少ない建物の1つです。もともとは広島県産業奨励館として建設されましたが、原爆の暴風によって周囲が壊滅的な被害を受ける中、比較的無傷で残ったことで知られています。
上記写真の原爆死没者慰霊碑からも見えるように、広島平和記念公園の一部として位置しており、1996年にはユネスコ世界遺産にも登録されたことで、世界中の人々が訪れています。
原爆ドーム前には、広島市の中心部を流れる「元安川(もとやすがわ)」があります。
被爆後、火傷や衝撃を受けた多くの人々は、冷たい水に入ることで一時的に痛みや熱さを和らげるためこの川に入ったことで知られています。
原爆資料館で被爆を受けた方の様子を知り、その後この川を訪れると、どのように被爆者の方々が川に入っていったのか想像できました。
現在の元安川は穏やかに流れ、美しい景観を提供していますが、原爆投下の当時は記憶に残るような悲惨な瞬間が展開されていました。元安川の静けさは、過去の痛みや悲劇を知っているからこそ、特別な意味を持っています。ここでも生きる意味を考えさせられました。
原爆ドームと元安川の間には散策路があります。ゆっくり歩いて思いに耽ってみてください。

ここで1つ注意点があります。私たちは広島本通商店街の方から元安橋(東)の交差点を渡り、原爆資料館に向かったのですが、こちらから進入すると右手に原爆ドームが姿を表します。
私たちは当初、原爆資料館を見学して原爆死没者慰霊碑で手を合わる。そして最後に原爆ドームを見るという予定でしたが、進入口を考えていなかったことで1番初めに原爆ドームをみることとなってしまいました。
見学する順番に意味はないのですが、せっかくなら資料館で知識をつけてから実物を見る方が印象に残りやすいと思うため、順番を気にする方は平和通りの方から行くといいと思います。
宮島・厳島神社

旅行最終日はフェリーに乗って宮島・厳島神社を訪れました。

ホテルから車で宮島口まで向かい、大人片道300円(宮島訪問税100円込み)でフェリーに乗れました。宮島口ではJR西日本宮島フェリーと松大汽船の2種類の船が出ているのですが、どちらも運賃は同じです。違いがあるとすれば、風景重視ならJR西日本宮島フェリー、時間重視なら松大汽船です。私たちはこの日に帰る予定だったため、その時に空いていた松大汽船に乗船しました。
到着するとすぐに鹿さんが出迎えてくれました。🦌

とてもかわいいのですが、こちらの鹿さん、バッグなどに入っているものを漁ります。そして、食べ物でない紙なども食べようとするのです。一度口に含んだものは絶対に離さず、すごい強さの力を持っているので、予め目を付けられないように細心の注意を払っていくことを勧めます。
そして宮島といったら厳島神社。厳島神社ではかならず御朱印をいただきたいと思っていました。しかし、平日に訪れたものの、すごい人。御朱印をいただきに来ている外国人もとても多く、待ち時間は1時間ほどかかりました。日によりますが、フェリーの時間なども考慮して早めに並んでおくのがいいと思います。
宮島は飲食店も多く、食べ歩きをしている観光客の方も多かったです。
宮島といえばもみじ饅頭。できたてで温かいものを提供しているお店もあれば、揚げもみじ饅頭を売っているお店もありました。私は朝食をたくさん食べてしまって、お腹いっぱいだったのでできなかったのですが、食べ比べをしてみるのも楽しいかと思います。
さらに、広島といえば牡蠣。広島市街でもたくさん牡蠣を取り扱っている飲食店は多かったのですが、宮島にも牡蠣が売っていました。さすが広島。私の夫は牡蠣が大好物なので、ここでも牡蠣を堪能していました。
宮島は景観だけでなく、観光客の大好きな食べ歩きスポットでもあるため、ザ・旅行気分を味わえるかと思います。まだ行ったことがない方はぜひ1度足を運んでみてください!
まとめ
今回は神戸・広島旅行を堪能しました。旅を通して歴史を感じるのは旅の定番ですよね。
私は戦後80周年という節目に広島の地を訪れることができて本当に良かったです。また、夫だけでなく両親とも旅行できたことが何よりも思い出です。
時間は有限。私はできる限り自分の目で色々な世界をみたいと思っています。
そして、皆様にも私の経験を少しづつお伝えできたらと思います。



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